そもそも「利益20万円」ってどう計算する?転売ヤーの正しい計算式
メルカリやヤフオクで次々と商品が売れると、「あっという間に売上が20万円を超えちゃった!これって確定申告しなきゃダメなの?」と焦ってしまう方は少なくありません。
でも、ちょっと待ってください。 確定申告が必要になる「20万円の壁」は、「売上」ではなく「利益(所得)」で計算します。ここを勘違いしていると、本当は申告しなくてもいいのに無駄に悩んでしまうことになります。
「売上 = 利益」ではありません!
メルカリのアプリ画面を開いてみてください。そこに表示されている「売上残高」や「販売履歴」の合計額が20万円を超えたからといって、即座に確定申告が必要になるわけではありません。
税金の世界でいう「利益(所得)」は、次の計算式で求めます。
【転売の利益(所得)の計算式】 利益(所得) = 1年間の総売上 - かかった経費(仕入代金・送料など)
つまり、購入者から受け取ったお金(売上)から、その商品を売るためにかかったお金(経費)をすべて差し引いて、最終的に手元に残った「純粋な儲け」の部分。これが20万円を超えたときにはじめて、確定申告の義務が発生するのです。
具体例で見るシミュレーション
実際に数字を当てはめて計算してみましょう。
【ケース:年間売上50万円のAさんの場合】
- 1年間の総売上:50万円
- 商品の仕入代金:25万円
- 送料・プラットフォーム手数料:8万円
この場合、Aさんの利益は以下のようになります。 50万円 - (25万円 + 8万円) = 17万円
Aさんの手元に残った「利益(所得)」は17万円です。20万円以下に収まっているため、この場合は確定申告は不要となります。売上が50万円あったとしても、経費を正しく差し引けば申告対象から外れるケースは非常に多いのです。
※ただし、上記の例は、会社からのお給料と、副業のせどりの所得だけという前提のお話です。ほかに株の収入があるだとか、暗号資産があるだとか、ほかの収入があったりする場合は、税理士にお問い合わせください。
黒柴税理士のワンポイントアドバイス 「売上が20万超えちゃった…」と不安になる前に、まずは今年1年間で『商品の仕入れ』や『発送』にいくら使ったのかをざっくりと計算してみましょう。経費を引いてみると、意外と利益は20万円を下回っていることが多いですよ!
転売ヤーが見落としがちな経費の具体例10選
- 商品の仕入代金(仕入高) 店舗やネットで転売用の商品を買い付けた代金です。これが経費の中で一番大きなウエイトを占めます。
- プラットフォームの販売手数料(支払手数料) メルカリの販売手数料(10%)や、ヤフオクの落札システム利用料など、売れたときに引かれる手数料も立派な経費です。
- 発送にかかる送料(荷造運賃) らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便の送料、宅急便や郵便局で支払った発送代金です。
- 梱包資材代(消耗品費) 商品を送るためのダンボール、プチプチ(緩衝材)、封筒、ガムテープ、OPP袋などの購入費用です。100均で買ったものでも経費になります。
- 仕入れや発送の交通費(旅費交通費) 店舗へ仕入れに行った際の電車代やバス代、コインパーキング代などです。車で移動した場合のガソリン代も、転売ビジネスに使った割合に応じて経費にできます。
- スマホ代やインターネット代(通信費) 商品のリサーチや出品、購入者とのやり取りに使うスマホの通信料や自宅のWi-Fi代です。ただし、プライベート用と兼用している場合は、ビジネスで使っている割合分だけを計算する「家事按分(かじあんぶん)」が必要です。
- 文房具や印刷代(消耗品費) サンクスカード、プリンターのインク代やコピー用紙、領収書をまとめるためのファイルやノートなどの代金です。
- 撮影や作業に使う備品代(消耗品費など) 商品をきれいに撮るための照明器具(リングライトなど)、背景シート、重さを量るスケール(はかり)などの購入費用です。(※1つ10万円未満のもの)
- 知識を身につけるための勉強代(新聞図書費・研修費) 転売やせどりのノウハウが書かれた書籍、有料noteの購入代金、ビジネス関連のセミナー参加費なども経費として認められます。
- 梱包や発送を手伝ってもらった費用(外注費) 売上が増えてきて、家族や知人、またはクラウドソーシングなどで梱包や発送作業を有償で手伝ってもらった場合に支払う報酬です。
黒柴税理士のワンポイントアドバイス 「えっ、これも経費になるの?」という項目があったかもしれません。これらの経費を漏れなく積み重ねることで、利益をグッと圧縮できます。レシートや領収書、ネット通販の購入履歴は絶対に捨てずに保管しておきましょう!
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